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目下の鬼門は農水省

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 「鬼門」という言葉はもはや後期高齢者あたりしか使わないかもしれない。鬼門とは「鬼屋が居る」と言われる方位のこと。うし・とらの方角というから北東か。いずれにしても方位に関する迷信の一つで、ここから「何事も忌み避けるべき方角」とされる。このところの農林水産省は、この鬼星が住み着いていて次から次へと大臣が奇怪しくなっている所らしい。安倍内閣いらい、農林水産大臣になると自分の政治団体の事務所経費疑惑が湧いて出てくるのだ。

 昨年5月、松岡利勝農相は家賃が要らない議員会館を事務所に届け出て資金管理団体の不透明な光熱水費を計上していた。野党から追求された挙げ句「5000円の飲料水」の流行語を作った末、自殺してしまった。後を継いだ赤城徳彦農相は事務所を実家に置いていて不正経理を追求され、顔に絆創膏をはってシドロモドロ。7月参院選の自民党大敗の素地を作って罷免された。続く遠藤武彦農相も9月に農業共済組合の補助金不正受給でアッという間に辞任。昨年5月から9月までの5カ月間に3人の農相が浮かんでは消えるドタバタ劇だった。そのあとを繋いだ若林正俊農相が先月の内閣改造まで10カ月を無事こなしたのが立派に見える、という体たらくだ。

 そして改造内閣で就任したばかりの農林水産大臣太田誠一さん、就任早々に「国民、消費者がやかましいから」の問題放言第1号を放ってひんしゅくを買ったと思う間もなく、政治団体「太田誠一代議士を育てる会」の事務所を秘書の自宅で届け出て、2345万円の経常経費を計上していたことがバレた。ご本人は「なんら問題は無い」と胸を張っているが、なんで揃いもそろって事務所経理問題で同じ過ちを繰り返すんだろう。ここが不思議なんだ。大臣ポストをフィにしかねない最重要問題なのに、なんでどの大臣も不正経理まがいの行為をするんだろうか。フ・シ・ギだ。なんか旨い汁の壷があるに違いない。

 8月27日付け毎日新聞で「身体検査、また失敗」の見出しが踊っていた。身体検査だと?児童生徒じゃあるまいし、大臣を選ぶのに”身体検査”をして決める国って、他にあるんかネ。内閣改造で福田首相が選ぶ農相が誰になるのか、一向に見えなかったため、事前の”身体検査”が出来ずにいるうち、太田農相が指名された。身体検査が不十分な組の一人だったという。心配的中、すぐにボロが出た。”末は博士か大臣か”といわれた大臣になるため、事前にカネや女でホコリが立たないか調べなければならない、という日本になった。(2008・9・3)





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