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仰天ニュースなど無いことを

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 アメリカ大統領選挙が終わった。大方の予想どおり、民主党オバマ氏が大勝利で次期大統領に決まった。来年1月22日の就任式で向こう4年間、アメリカは勿論、全世界のリーダーとして”CHANGE(変革)”の政治に突っ走る。それにしても大勝利だった。米大統領選は、あの様に4時間も並んで投票を済ますぐらいだから、国民の一票一票が積み重なって大統領を直接選ぶように見えるが、実は間接選挙なのである。

 新聞やテレビでは時々しか報じられないが、4日の選挙では州毎に割り振られた大統領選挙人を選んだのだ。その数538人。これが人口割りで50州に振り分けられている。その過半数は270人だ。それをオバマ氏は349人(11月7日現在)も獲得した。共和党のマケイン氏162人の倍以上だ。もっとも、国民が投じた票そのものの数ではこんなには差が無かった。「Winner Take All」という総取り方式だからだ。その州で1票でも多かった方がその州の選挙人を全部取る方式なのである。

 つまり選挙人の多い州で勝ち続けて270人を越えれば、勝った州の数、得票数に関係なく勝ちになる仕組みである。形式的に言えば12月15日に選挙人が連邦議会に集まって大統領選挙をやってオバマ当選が決まる。こうした圧勝を裏返えせば、この8年間のプッシュ政権がいかにダメで人気を失っていたかを物語っている。オバマ政治に順風満帆な道程を!

 だが、早くも陰湿な暗い影がチラホラしはじめている。アメリカ特有の暗殺の影がつきまとって離れない。既に10月に白人2人がオバマ暗殺計画を自供している。もともと、国民が銃を持つことが許されている国。しかも、今回は米国史上で初めての黒人大紋領の誕生だ。あんなに圧倒的な支持を得たといっても、そこはアメリカだ。今でも白人優越主義を唱える秘密結社「KKK(クー・クラックス・クラン)」が暗躍している。大統領暗殺の歴史もリンカーンやケネディが命を奪われ、・未遂ではフォード、レーガンと数多い。FBIのまとめでは人種偏見に基づいた憎悪犯罪は昨年だけで3670件、うち70%が 黒人を敵視する事件だったという。

 あのケネディ以来、といわれる名演説で人々を引き付け続けて最高のポストに上り詰めたオバマ次期大統領。まさか血なまぐさいサプライズ・ニュースまでケネディの二の舞にならないようFBIさん、お願いしますヨ。しっかりと銃からオバマさんと家族を守ってあげてよ。もうケネディ暗殺の時のような仰天ニュースの衛星放送は真っ平ごめんだ。(2008・11・10)





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