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Home >斜め読み聞きかじり >2008/11/22

劣化しているのか公務員

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 学校の先生も、お巡りさんも、お役人も昔からこんなに質が悪かったんだろうか。それとも、時代が進むにつれて劣化していくものなのか。とにかく、このところの新聞・テレビを賑わすニュースで公務員がしでかす悪事の何と多いことか。高校の先生が女子生徒のスカートの中をケイタイで盗撮するは、警察官が女性容疑者にワイセツ行為をするは…。そりゃあ教師も警察官も人間だから“人並み”の欲望はあるだろうが、普通の人間がやらない無法を公務員が抑えられないハズはなかろう。極めつけは警視庁警視ドノの飲酒運転・当て逃げだ。開いた口が塞がらない、とはこういうことを言うのか。こういう質の悪い公務員が昔も居たんだろうか。居たが我々の耳目に届かなかったのか、それとも昔の謹厳実直の看板が剥げ落ちて、時代が進展するにつれて、限りなくダメなヤカラに転がり落ちているのか。そこんとこが不思議でならんのだ。

 警視庁総務部施設課管理官の日高幸二警視(50)が茨城県内でのレクリエ−ションで酒を飲んだ末に乗用車を運転、交差点で右折車に接触して走り去ったあげく道端に脱輪、駆けつけた稲敷警察署員に道交法違反(酒酔い運転)で現行犯逮捕された。捕らえたお巡りもビックリしたろうなア、警視庁警視サマだったとは…。この日高警視ドノ、交通安全対策など交通部門を歴任し飲酒運転防止の旗振り役だった。飲酒のあと、そのままレクリ施設に宿泊する予定で同僚が行方を探していたというから、魔がさしたとしか言いようが無い。でも今どきは一般人でも車の前に立った時、ドアを開ける時、エンジンキーを差し込んだ時、ギアをDにした時のいずれかの時点で飲酒運転に強い自制心が働く時代になった。まさか、「酔うということは、こんなにも抑えが効かなくなるものか」などと自らテストした訳でもあるまい。

 飲酒運転の防止策として道交法が改正され、罰則がより一層厳しくなった。それはそれでいいのだが、大阪府で続けて起きた2件の”引きずり殺人”ではこの飲酒運転厳罰主義が逆効果をもたらしたという見方も出来よう。「飲酒運転で人をはねた。バレれば刑務所入りだ。ならば逃げよう」「このまま引きずれば死ぬだろうが、それも仕方ないと思った」と犯人の2人が供述している。こうなると法律でいう「未必の故意」で刑法の殺人罪になる。逃げた2人は道交法の厳罰だけを考えたんだろうが殺人犯になってしまった。こんな、やるせない事件で気が沈んだまま師走を迎えたくない、と切に願うばかりだ。 (2008・11・25)





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