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Home >斜め読み聞きかじり >2009/1/10

日本一の医療県めざせ

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 昨秋、九州・中国の修学旅行に行ってきた高二の孫娘が、帰るなり「福島は田舎だねェ」とため息をついた。そりゃあ福岡、長崎、熊本、広島と飛行機やバスで巡ってくれば華やかに見えただろう。そんな見聞を広げるのが修学旅行の目的だから有意義な旅だったのだろう、と善意に解釈した。ところが最近、同年輩の友人からこんな声を聞いた。「バスツアーで仙台市立博物館・泉アウトレットモール・牛タン料理のコースを回ってきたが、仙台はすごいなァ、あの集客力には福島・郡山商圏はひとたまりもないネ。仙台新港にもアウトレットモールがあるし“草木もなびくセンダイ”といったところか」。この話に仙台近郊で生まれ育った身ながら、今は福島県民の筆者の心は暗然とした。こんなままでいいのか、福島県は行政で間違っていないのか、という焦りだ。

 いま全国で政令市の誕生が相次いでいる。新潟市と浜松市に続いて2009年には岡山市が移行する。さらには相模原市(神奈川県)、熊本市が目指している。岡山市で18番目。相次いだ理由は市町村合併を促進させようと、国が政令市になる最大要件の人口を「100万人以上」から「70万人以上」に緩和したためだ。草木もなびく仙台市は1989年というから、ちょうど20年前に移行した。近隣町村をみな合併し100万人ギリギリで政令市に移行したが今や人口103万人、財政規模が4087億円の大都市だ。そして政令市を目指すもう1つの目的が、道州制が導入された時の州都になることだ。

 歴史に“たられば・・”は無いというが、仮に明治維新で福島県庁が郡山に置かれたら、交通の要衝として東北の玄関口になれただろうと思う。それこそ仙台を凌いでいたかもしれない。いまの仙台のように繁栄は繁栄を呼び世の中は良循環でまわり続けたろう…とユメは果てしない。劣勢に立たされようという、わが福島県、位置的には決して悪くはない。気候も東北ではなく関東圏だ。そこで起死回生の秘策は「一本に集中した県政」を展開することだ。一点豪華の実現に兵庫県と静岡県は県政で取り組んだ。いま全国、全世界のがん患者の希望を灯すセンターになっている。そんな県政をわれわれ福島県民も欲しかった。これを郡山市の民間病院である総合南東北病院が巨費を投じて導入し治療を開始している。何故、福島県の公の施設で出来なかったのか、残念だ。世界から患者が訪れる医療日本一の福島県を作るアイデアを強く提案したい。(2009・1・5)





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