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小選挙区への復帰の兆し

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 我が国の政治の世界は時の総理大臣や主要大臣の余りに軽い”言葉”に翻弄されて右往左往している。昨日は「反対だった」、今日は「賛成だった」、明日はまた「反対」と言い直す。片や、朝に「続ける」、昼に「後で辞める」、夜に「いま辞める」とコロコロ変わる。前者は天下の麻生太郎首相、後者は中川昭一財務大臣だ。学生時代に傾注したクラシック音楽で、誰もが口にした歌劇リゴレットの「女心の歌」を思い出した。”風の中の羽のように、いつも変わる女心・・・”と移ろいやすい女の心根を皮肉ったアリアだ。ふわふわして吹けば飛び去る鳥の胸毛、宰相がこんなに軽い言葉で出所進退を云々されている時代はこれまであっただろうか。海の彼方のリーダーが言葉で人々の心をギ ュッと掴んだのと、明暗がくっきり見える御世に私たちは生きている。

 そんな中で、前回この欄で取り上げた「鳩山黄門サマ」(2月12日)は、その後も健闘している。その凛とした姿勢はやはり各人の注目を集めているようでマスコミも称賛し始めた。毎日新聞は2月14日付け紙面のコラム「近聞遠見」で岩見隆夫さんが「旬の政治家、鳩山邦夫」のタイトルで取り」上げ「政治家にも旬がある。味の良い食べごろだ。鳩山邦夫総務相は今がそれかもしれない」「閣僚歴すでに4回、当選回数は麻生より1回多い10回。年齢的にも円熟の還暦である。挑んでもおかしくない」と述べている。”跳んでもおかしくない”とは首相になってもいいことを意味するんだと思う。なるはど面白いかもしれない。祖父は誰もが知っている鳩山一郎首相、父は鳩山威一郎外相、兄は鳩山由紀夫民主党幹事長だ。また三世議員というところがチヨットひっかかるが、応援したくなるネ。とりあえず「かんぽの宿」の払い下げから日本郵政の暗部までを明るみに出す戦いに、腰砕けせずに頑張って欲しいものだ。

 さて、前置きが長くなってしまったが、今回のテーマは「小選挙区制への批判が高まる」である。1994年の細川内閣で成立した衆議院選「小選挙区比例代表並立制によって、それまでの中選挙区制が終わった。全国300の定員1人小選挙区と180人の地域比例区にした最大の目的は「二大政党時代の到来」だった。でも、いま”二大政党は必ずしもいいわけではない”の考え方が出てきたのだ。その影に”世襲議員ばかり生んでいる”との批判が根強くある。お手本のアメリカでも民主党、共和党に対し「支持政党なし」が台頭し3分の1を占めるまでになってる。これをどう考えるか。注目していたい。(2009・2・27)





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