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どうにも気になる西川社長の行く末

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 鳩山邦夫総務大臣のクビが飛んだ日本郵政会社の社長人事は6月29日の同社株主総会で西川善文社長の続投が決まって、表向きは“一件落着”の形となった。そして自分の月給の30%を返上して、かんぽの宿一括払い下げの不始末の責任をとった。国民の財産をかすめ取るようなオリックス不動産への5%の値段での一括売却は鳩山奉行の手で阻止されたが、その責任を月給3割カット3カ月で済まされちゃア、きれいサッパリと解決って訳にはゆかないんだなア、こちとらは・・・。三井・住友銀行を育て上げたバンカー中のバンカーだ、ってことば分かっているが、鳩山大臣を向こうに回して全くたじろがなかった強さの陰にあったものは何だったのだろうか。この人の持つ強さなのか、それとも陰で操る巨大な力があったのか。多分、小泉改革の総崩れを必死になって支えるため、構造改革推進派の強い指示と支えがあったのだろう。こんなにして守り切った日本郵政の社長のイスだったが、いま興味があるのは、どんなに遅くても9月までには行われる衆院選の行方だ。すでに民主党の鳩山由紀夫代表は麻生首相との党首討論で「私どもが政権を獲得した時は、西川社長にはお辞め頂く」と明言している。いわば公約だわナ。民主党政権が実現したら、3カ月以内に日本郵政会社の臨時株主総会を開いて、株主(政府1人だけ)として西川社長らの解任動議を出す段取りまで着々と協議が進んでいるらしい。この筋書きどおりに進めば、西川体制も余命3カ月、という訳だ。

 解任となれば注目は後任人事。財界からは人材の供給でどれだけ協力が得られるか、が人事刷新成功の最大のポイントになってくるだろう。果して民主党政権に財界はどのように対応するのだろうか。それにしても、今度の西川人事劇で貧乏クジを引いたのは他ならぬ佐藤勉後任総務大臣だったようだ。事態収拾に奔走させられたうえ、西川社長との会談も社長に終始ペースを握られ、西川サイドの敷いたレール通りに終わった。鳩山さんが錦の御旗にした社長認可務大臣になったことで、逆に選挙に悪影響が出る。なんとまア悪い時期に総務大臣になったものだ」と佐藤大臣の地元事務所が頭を抱えているというから、話というものは分からない。迫りくる総選挙の帰趨を巡って各新聞、テレビ、週刊誌は自民と民社の議席分捕りレースを予想しているが、おしなべて自民150、民主260なんて数字を上げている。さて、高みの見物とゆくか。(2009・7・10)





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