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二酸化炭素とレジ袋の曖昧な関係

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 古希を過ぎて、なお年を重ねていると、若い頃には考えられなかった変化が顕著に現れてくる。その一つは筋肉の衰えだ。腰から大腿部にかけての肉が落ちているように思えてならない。とくに気を付けたいのは「大腰筋」という筋の衰えだ。ここが弱ってくると、歩くときにも太股が上がらなくなるのだ。その結果、歩幅が小さくなって老人特有のヨチヨチ歩きになってしまう。「これは絶対に防がなくっちゃ」という訳で、時間があれば散歩を行っている。

 でも、当ても無しに歩くのもなんだから目標を持つことにした。スーパー巡りである。住んでいる所の周りには歩いて30分ぐらいの半径の中に4ヵ所ぐらいはある。その中の2カ所を巡って歩くのだ。スーパーに着けば店内を2、3回も見て回る。いつの問にか野菜や鮮魚類から調味料、パン・菓子類まで大体の値段が頭に入る。だから「オヤッ、今日はホウレンソウが安いナ」とか「中国産のウナギ蒲焼が大安売りだワイ」などと独り言が出てしまう。もちろん、安くて品物がいいのがあれば、つい手が出て買ってしまうことも度々だ。

 ところが6月1日からレジ袋が有料化になった。地球環境を守るため、エコロジーのため、だという。「二酸化炭素を出さないために、それまでタダで呉れていたレジ袋は上げられません」という訳だ。「エエッ、散歩の途中だからエコバッグなんて持っていないよ?」「では、袋代3円頂きます」と、はじめてビニール袋を手に出来るのだ。待てよ、いままでタダでいくらでも貰えた袋を3円(デパートでは5円)払って手にする。「これってスーパーやデパートの一人儲けになるんじゃない?」と考えたら、次々に疑問が湧いてきた。

 このレジ袋、これまでは全国的にみたら想像もつかないはどの天文学的な数字の枚数だったハズだ。これを地球温暖化防止の掛け声で無料配付は廃止され、マイバッグ持参ということになった。さぞやビニール袋製造会社は大打撃だっただろうナ。でも、業界あげてこれに“ハンターイ”と叫び声を上げたというニュースは寡聞にして聞かなかった。ビニール会社、どうしてんだろう。

 もう一つ。この運動で婦人団体がスーパーを巡りあるいて「ぜひ協力を」と要請して歩いているのだが、レジ袋がどういう経路で地球温暖化に役立つのかイマイチ見えないのだ。スーパー以外の店での過剰包装を放っておいて、レジ袋だけ目のカタキにしているように邪推してしまう。
 カゲの声「あのレジ袋って毎日出る生ゴミを捨てるのに、ちょうどいいの。無くなると困るのよネ」(2009・8・22)





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