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Home >斜め読み聞きかじり >2009/10/28

羽田のハブ空港化には賛成だ

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 子供の噴から飛行機好きで、それは今も治らない。と言っても年中、旅客機で旅をしたいというよりは、翼を持った飛行機の姿が好きなのだ。東京でチョッと時間が出来ると浜松町からモノレールに乗って羽田空港に行って旅客機の発着する姿を眺めてくる。もちろん航空自衛隊の戦闘機などはこたえられないし航空ショーもいい。だから翼が無いヘリコブターや気球といった類は興味が半分である。小学生の頃は日中戦争のさ中で、朝日新聞社は欧州訪問に「神風号」を飛ばしたり、毎日新聞社が航研機で長距離飛行の世界記録を達成したり陸軍の渡洋爆撃や海軍の九六式艦攻が空中戦で片翼がもがれたまま帰還した武勇伝などに刺激されたのが始まりかも知れない。
 
 さて、その羽田について民主党政権の前原誠司国土交通相が「羽田をハブ空港にする」と突然言い出して論議を呼んでいる。さっそく成田国際空港を持つ千葉県の森田健作知事が顔をひきっらせて「とんでもない。一体成田をどうする気なんだ。冗談じゃない」と怒り狂った会見をした。これに対して東京都の石原慎太郎知事は「当然」とニンマリ。もっとも、翌日には前原・森田会談があって「国際線の発着便を成田から羽田に移すわけではない」という大臣発言に知事は納得、握手し一件落着となった。森田知事はもともと俳優だ。うがった見方をすると、あの怒りは演技じゃなかったのかとも思えるのだ。でも、この羽田ハブ化は日本航空業界の現状からすれば、前原発言は正しいと思う。
 
 ハブ(hub)とは自転車などの車輪の中心軸のこと。この軸に向けてタイヤ側から沢山のスポークが集中している姿が、地方空港から国際空港に集まってくる航空路に似ていることから付けられた呼び名である。ところが、1978年にあの成田闘争を経て開港した成田国際空港は国際便専門で、50を越える国内空港からの路線ははとんど無い。飛行機だけで海外まで行くとすれば、まず地方空港から羽田に向かい、そこから陸上交通機関で成田に行って国際線に乗り換える、という手間がかかっている。この不便さを韓国・ソウル郊外の仁川(インチョン)空港が解消した。日本の空港からの便を直接仁川が一手に引き受けて同空港内で目的の国際線に乗り換えているのだ。つまり日本のハブ空港は仁川になっているのだ。これは奇怪しいし日本経済における損失は莫大なものだ。やはり日本のハブ空港は羽田にして、ラクに海外旅行の旅客機に乗れるようにすべきなのだ。是非実現して政権交代の効果第1号にして欲しい。(09.10.27)







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