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Home >斜め読み聞きかじり >2009/12/21

3ヵ月が経った

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 9月16日に内閣総理大臣になったのだから鳩山政権は発足から12月16日で3ヵ月が経った。アメリカには新大続領が就任すると「ハネムーン100日」という慣習というかルールがあり、この期間は新大続領の政治に滅多に口出ししないで暖かく見守るんだそうだ。それに習って日本でも国民の圧倒的な支持を受けた鳩山さんの内閣運営に慈愛の目を注ごうという兆しがあったが、とても100日なんて待っていられなくなったようだ。マスコミ界や経済界、地方政界などに民主党政権・鳩山内閣に鋭い批判が吹き出し始めたようだ。
 
 普天間基地移転は年越し。まるで憲法のように振りかざし一歩も退かないハズのマニフェスト公約は音を立てて崩れはじめ、ガソリンの暫定税率撤廃は見送り、子供手当ては所得制限など“違反”が出てきた。何よりも問題なのは平成22年度国家予算案の編成だ。官僚が作った概算要求447事業について鋭い事業仕分けを展開して日本中を沸かせた“ムダ遭いメッタ切り”でも予算額はなかなか減らず95兆円の予算規模になるという。なのに、その財源となる税収は37兆円止まり。残り58兆円はどうする?特別会計で貯め込んだいわゆる埋蔵金を吐き出させても10兆円にしかならない。結局は赤字国債という借金48兆円で埋めるしかなくなるのだが、鳩山首相も藤井財務相も「絶対に44兆円以内を守ります」と言ってはばからないのだ。じゃあ4兆円分はどうするの?と素人でも首をかしげるが、それについてはムニヤムニヤ。なぜ44兆円止まりなのか。それは麻生内閣時代の最高額44兆円を民主党政権で上回るワケにはゆかない、という思いから出てるだけだ。そりゃあ赤字国債を増やすのは子や孫の時代にツケを回すことだから悪だ。でも12月末には閣議決定しないといけない新予算のことだ。どんな手で編成して年を越すんだか、ここでも抽象的な理念ばかりで曖昧模糊、八方美人のハトヤマになりつつある。
 
 しかも、その後ろに中国副首席を“無理やり”天皇陛下に会わせた”剛腕”小沢一郎幹事長がいてニラミを効かせ、予算編成の重要項目を突きつけた。永田町で囁かれている「上意下達ならぬ小意鳩達だ」との話が現実味を帯びてきた。連立を組んだ小党の社民党が政権離脱をちらつかせ、国民新党の亀井静香代表に「連立政権は各党対等だ」と言われても忍耐して黙っている。衆院選で大半の国民は民主党に世直しを付託したんで、社民党や国民新党の政策を願ったわけではないのだ。この辺を誰も指摘しないのが変なんだ。どうして? (2009・12・20)






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