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ジレンマに溺れる鳩山さん

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 トラ年を迎えた。干支とは十干十二支の組み合わせだから、今年は庚寅(かのえとら)である。新聞、テレビ、雑誌などに虎・寅・トラが氾濫している。”千里走って千里帰る’’というから寅年は波瀾が起きそうな予感がしきりだ。「十二支の中に猫・狐・狸といった人間に最も身近な動物たちが含まれなかったのは何故なんだろう」などと他愛もない事を考えながら読売新聞を見ていたら、香港の超有名な風水師が今年は「北朝鮮で大きな爆発か、驚天動地の大事件が起き、その代表的な人物か家族が孤独に旅立つ」と大胆に予言したというニュースが載っていた。この風水師は2005年に香港行政長官の辞任を当てたのが評判になってテレビ・新聞から引っ張りダコになっている人物らしい。彼はこうも予言した。「中国から少数民族が離れようとして動乱が起こる」。

 日本に関しては「内閣が倒れる恐れがあるが、景気は改善し失業率も底が見える」と占ったそうな。中国の話は新彊ウイグルやチベットを見れば領けるが、北朝鮮には何か予感がしないでもない。驚天動地のこととは金正日主席にま つわる話なのか興味深々である。その紙面の下には当の北朝鮮のメディアが「今年は革命的大慶事によって歴史に永遠に輝く大変革の年になる」と大々的に報じているとの記事もあった。「革命的大慶事」という表現は滅多に使われなくて、過去には金正日氏が金日成主席の存命中に軍最高司令官に就任した時に使われた。さすれば、今年はいよいよ後継者が決まるのか。そして「内閣が倒れるかも知れない」とされた鳩山政権は?何か大変化が予感されるのは大胆予言の風水師のせいばかりではなさそうだ。「鳩山さんは今、三重苦に喘いでいる」というマスコミの表現があった。財源不足・普天間飛行場の移転・政治資金の不正、の3つだ。中でも普天間問題はひどいジレンマに陥っている。アメリカ・沖縄・社民党の3つに板挟みにされて進退極まっているという構図だ。
 
 ジレンマ(ドイツ語のDilenma)とは「例えば大学紛争の時に学長が学生の追及に終始だんまりを決め現職に留まっていると、無能ぶりを発揮したことになる。一方、学長を辞めれば、自らの無能ぶりを認めたことになる。つまり、どちらにしても無能だ」という状態を指す。鳩山さんのジレンマは八方美人ならぬ三方美人の発言を振りまいて自分を3枚板で締めつけてしまった。しかもアメリカという相手がある。まごまごしていると本当に日米同盟は震度6の揺らぎに見舞われるゾ。びっくりするような名案があるなら別だが・・・。(2010・1・8)






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