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Home >斜め読み聞きかじり >2010/4/23

雨後の竹の子

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 春の味タケノコが旬を迎えている。この頃は加齢によって歯がダメになり、これまで大好きだった根っこのイボイボがついている硬い部分が食えなくなったのがなんとも残念だが、大好物の食べ物であることに変わりはない。なんでもタケノコも柿と同じで1年置きに豊作が来るんだそうな。今年は豊作の年だという。それにしてもスーパーで見かける大きなヤツは値段も高い。1本900円から1000円近い。これが出回り過ぎて値崩れするころは身が硬くなって風味が落ちる。仕方ないから貴重品扱いで2度ほど春の味を楽しんだ。
 
 このタケノコにあやかった訳でもあるまいに、4月に入って政界では新党ば
やりだ。まるで“雨後の竹の子”である。政治が荒れると必ずと言っていいほど新党の動きが現れるのは、これまでの経験則である。今ある政党に対して絶望感が広がり、閉塞感にイライラしはじめた政治家が新党旗上げの衝動にかられるためだ。逆に言えば、いまの政治は荒れているということになる。確かに普天間飛行場の移転騒ぎなどに対する鳩山首相の対応ぶりは、もはや総理大臣になるほどの老練な政治家とはとても思えない。「徳之島だって!それが自信ありげに言っていた“腹案”なのかイ。肝心の徳之島3町住民は、こぞって反対を叫び、町長たちは面会拒否しているヨ。どうすんだい?」と舌打ちしたくなるね。「幼い」と一言で切り捨てた評論家がいたが、全く同感だ。
 
 そんな政界で平沼・与謝野氏の「たちあがれ日本」に継いで、中田・山田・斉藤の首長3人衆が「日本創新党」を立ち上げ、この他にも橋下大阪府知事、東国原宮崎県知事らの動きもある。渡辺喜美代表の「みんなの党」は先輩格の面目を保ち、次第に支持率を伸ばしている。こうした今回の新党ばやりには大きな特徴がある。それは新党結成へのプロセスがまるで変わってきている点だ。新党を作るというのは竜馬じゃないが“脱藩”することだから、極秘裡に行動を起こすのがこれまでのやり方だった。1976年6月、ロッキード事件の最中に新自由クラブを結成した河野洋平氏は30人余りの自民党議員に参加を呼びかけた。結局は6人にとどまったが、この水面下の動きは何処にも洩れなかったという(選択4月号)。93年の新党さきがけの場合も同様だ。それが今はどうだ。さっぱり隠さないのだ。文芸春秋に大論文を書いたり、夢「いずれ新党を」などとテレビで口走る。新党づくりが様変わりしているのだ。こんなおおっぴらな行動を黙認している谷垣自民党のパウー不足が情けなぃ。(2010.4.23)






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