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船頭多くして鳩山丸、高速を迷走

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 7人兄弟だったし、お手伝いに来ていた従姉もいたから子供の頃は大家族だった。戦中戦後の時代だから食べ物なんて貧しかったが、父が魚屋だった分、余所よりはちょっぴり豊かだった。食事どきになると、子供たちが勝手に「○○食いたい」「オレは△△がいい」とてんでに言う。すると、母がよく言ったものだ。「ウチは食堂じゃないんだから!」。かくてオカズー品一汁の夕食が始まるのだ。母の続率力は大したものだった。母はよく煮魚を作った。その煮汁の味付けが私のオフクロの味だ。なぜ煮るのかって?理由は簡単。一度に大勢の分が調理出来るかちだ。焼き魚だったらそうはいかない。

 閑話休題。毎日新聞の万能川柳に「皆さんに聞けば改革進まない」というのがあった。普天間移転も高速道路無料化も民主党内は勝手に言い放題だ。「船頭多くして 船山に上る」という古くからの戒めがあるんだが、今の民主党は子供が好き勝手にオカズをおねだりしているみたいだ。船頭が3、4人いて背中合わせに櫓を操っている。特に4月23日の高速道路料金を巡る小沢対前原のソッポ向きは「またかい。いい加減にしろよ」と思わず口をついて出てしまう。そして、ここでも鳩山総理は皆にいい顔し、である。小沢幹事長に「実質値上げの料金制では、無料化の反対になりマニフェスト違反もいいとこだ。参院選は戦えないゾ」とすごまれると、「再度、見直し」と決める。ハラの虫が納まらない前原国交相が翌日、再見直しを否定すると、鳩山総理はこれも認める発言をするのだ。道路建設を止めた財源で割引分にあてるハズが小沢流選挙戦術では高速道建設が必要、となる。前原さんが「二律背反だ」と力むのも当たり前だ。ここらでハトヤマさん、昔の母親みたいに「これでキマリット」と一発、統率力を見せてほしいネ、八方美人は八方塞がりの道なのだヨ。
 
 同じ毎日万柳に「民主党 日没だった?あのマーク」というのもあった。7カ月を終える鳩山政権に対し、国民の間にはどうやら黄色信号が灯り始めたことを、この川柳は物語っているのだ。週刊誌では見出しで、新聞の記事でも進退・退陣の活字が見えてきた。自民党の“3人連続1年ずつ政権交代”の大反動で勝利して民主党政権が出来たことを思い出してほしい。付け焼き刃的なマニフェストの甘言に騙されたと知ったとき、国民の心は大きく振れて戻る。もともと日本人は選挙で振り子の原理で元に戻るクセがある。1年交代を笑ったご自身が1年足らずで政権交代しては、こっちが事業仕分けされちゃうヨ。(2010・4.30)






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