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Home >斜め読み聞きかじり >2010/6/12

小鳩が飛び去ってしまった

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 ♪四首余州を挙(こぞ)る 十万余騎の敵 国難ここにみる 弘安四年夏のころ…、というのはご存じ和冦のことを歌った唱歌である。フビライ皇帝の元が日本を支配しようと九州に攻めてきた。この国難に時の鎌倉幕府執権だった北条時宗以下の鎌倉武士たちは果敢に戦い、神風も吹いて日本は蒙古族の国にならずに済んだ。小学校3年生のころに習った歴史の知識である。もっとも、現代も元寇に襲われている世界がある。日本相撲協会である。白鳳、日馬富士などモンゴル人に幕内上位を占領され日本人は横綱どころか幕内優勝することも覚束なくなっている。よくもここまで国際化したもんだネ。変なことで引退した(させられたのか)朝青龍も相変わらず大きな顔でのし歩いている。
 
 ここで、取り立てて「元寇」を持ち出したのは、他でもない。鳩山前首相の発言でしきりに「国難」という言葉を使っていたからだ。6月2日に退陣を表
明するまで「この国難に立ち向かって…」と言っていた。例によって、きわめて軽く国難と表現するのに、むかっ腹が立った。国難だって?どこに外敵が改めて釆ているの?確かに退陣寸前の鳩山さんは四面楚歌、八方塞がりだったから国難が自分に襲いかかってきているように感じたんだろう。でも、それってみんなご自分の軽い、フワフワした発言が招いたことだった。小泉純一郎元首相が鮮やかに指摘していたネ、「自分の言葉で自分の首を絞めた」ってネ。国難なんて何処にも有りやしない、鳩山さん以外には・・・。自分で状況を悪くしておいて、国難を唱える首相の姿にがっかりした。案の定、6月2日に政権を投げ出した。小沢幹事長を抱き込んでの退陣がせめてもの救いだった。
 6月8日に新内閣が出来上がり民主党役員もー新された。“さぁ、出発だ”という管内閣だが、早くもキナ臭い評論や動きが報じられている。その焦げ目にあるのが小沢一郎前幹事長の動きだ。「長い政治歴の中で百戦錬磨の剛腕オザワがどうもこのまま、息をひそめていることは到底考えられない」という声がしきりだ。6月5日の毎日新聞に専門編集委員の山田隆男さんが「脱小沢は節本物か」との記事で「攻防の帰結はなお予断を許さない」と述べた。その同じ紙面で「近間遠見」の岩見隆夫さん(どちらもタカオさん)は「小沢は身を引く時だ」と書いた。果して民主党政権の中はどう動いていくのか。不気味な感じがしてならない。おそらく参院選を挟んで3カ月過ぎ、9月に民主党代表選挙がある。そこで本領を発揮するのか小沢さん。それともおやすみに?(2010・6・15)






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