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Home >斜め読み聞きかじり >2010/9/19

乗り物にも“価格破壊”の波が

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 福島市と福島交通が10月から75歳以上の市民に市内路線バス料金を無料にすることになった。福島市が交付する専用パスを降車時に提示すれば無料に一なる。範囲は福島市内の停留所を乗り降りする場合に限られ、市外にまたがった場合、市外分は利用者の負担となるという。「やったね」という思いと「やっと、福島もこのレベルになったか」という思いが交叉した。というのは2年前に故郷塩釜市で小学校同級会が開かれた帰りに仙台に住む同級生と仙台駅まで一緒になった。こっちは高速バスで福島に帰るのだが、彼は住んでる団地に戻る。そこで彼が取り出したのが仙台市発行のパス・地下鉄無料パスだった。バスも地下鉄も仙台市営で高齢者にパスを出してタダで乗せているのだ。「うーん、市政の規模や思いやり行政がハイレベルになると、市民へのサービスがこうも違うのか。やはり住むべきは大都市か。羨ましい」と強く思ったのだ。それが、やっと福島市にも来たかという喜びだ。でも、どうせやるなら飯坂電車もタダにならないかな、という思いもする。もう少し考えて瀬戸市長さん。
 
 同じ乗り物でも空の方は大変なことになりそうだ。ここにも“価格破壊”の波が押し寄せている。格安航空(LCC)である。LCCというのはLow.Cost Carrierの頭文字だ。茨城空港と上海を片道4000円で飛べるんだとか。既に9月15日た第1便が飛んだ。中国の「春秋航空」が運行し180人の定員の1割18人が4000円だった。うち8人が日本人だったという。格安キップはインターネットで発売され、出発日が近づくにつれて値段が申高くなってゆく仕組み。格安分は発売直後に売り切れたそうな。新幹線の料金を考えたら、長距離バスより安い値段で中国に行ける時代が来たショックは大きい。茨城に負けじ、と県も本気になって福島空港のためLCC誘致に動き出すべき時じゃないのかね。そうしないとまた、取り残されてしまうよ。
 朝日新聞9月16日付け「私の視点」の欄に名古屋商工会議所副会頭の栗岡完爾さんが「高止まりの総点検が必要」のタイトルで寄稿していた。これによると、中国では昨年末、時速350キロ・という世界最速列車「和諧号」が登場したが、武漢〜広州1069キロの料金が6100円だという。ほぼ同じ距離の東京一新下関の新幹線は2万円強。3倍以上である。もう一つ、太平洋側からロシア西部まで物資輸送すると、日本列島を横断する僅かな距離の輸送費が全体の3〜4割を占めるという。どう考えればいいんだろうね、この話。(2010・9・20)






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