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Home >斜め読み聞きかじり >2010/10/6

「健康格差」って知っている?

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 世の中には新しい言葉が次々に現れて、特にカタカナ用語にはなかなか追い付けない。中でもひどいのはアルファベットの頭文字の用語だ。パソコンをあんまりやらないで、ワープロなんぞにばかり、いまだにしがみついてるせいで先日「これにデータが入っているから」とキーホルダーみたいなものを預かったが、品名が分からなかった。あとで聞いたらUSBというデータを保存し持ち運びが出来る便利なものだという。この英文字を覚えるのに苦労した。
 
 漢字ならまだいいか、と思うその矢先に新語が出てくる。最近ぶつかったのは「健康格差」という用語だ。みなさんはご存じだったろうか。いろいろ調べてみたら「所得や教育歴、職業階層などが低いほど、健康状態が悪い、という不平等のこと」だという。日本福祉大学の近藤という教授によると、国内の高齢者3万人を調べた緬果、低所得者ほど不眠やうつ痛が多くて、死亡したり要介護状簡になる人が多い、ということが分かったそうな。昔からい“地獄の沙汰も金次第”とはやや違うが、人の命は金次第ということを調査結果で示したようなもんだ。なんか、やり切れなくなってくるねェ、年金生活者には。
 
 なぜ健康に格差が生まれるんだろうか。最大の理由はやっばり貧困だとサ。貧しく、学歴が低いほど喫煙や大量飲酒など偏った食生活の生活習慣が増え、しかもカネが無いから病院に行くのを控えたりする。ストレスが一番たまるのは金にからんだことだ、という話を医者から聞いたことがあったが、このストレスとか、対人関係の貧しさも悪いらしい。ストレスは免疫力を低下させてホルモン分泌や自律神経の働きを狂わせるそうな。ここから心筋梗塞や脳卒中など日本人の死因の一、二を争う病気に繋がったりする危険も高まる。
 
 どうも話が暗くなってきて気持ちが滅入ってきた。ここらで明るい話題に変えようか。このところの殊勲甲は、なんといっても海の向こうのイチローだろうナ。なんせ10年連続200本安打を危なげ無くやってしまった。大リーグでの前人未到の記録を達成したのだ、日本人で…。歴史に残るだろうな。これをやっかんだように打撃王ピートローズが「内野安打ばかりで、イチローは幸運な男だ」などと評したが、歴史に名を残した大打者にしては器量が狭すぎる発言だ。内野安打を産む打撃力と走力がホームランだけの大味なアメリカ野球の味を変えたんだぜ。クーパースタウンで始まった頃の野球の面白さを呼び戻したんだ。イチローはもはやローズを超えた歴史上の人物なんだよ。(2010・10・5)






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