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Home >斜め読み聞きかじり >2011/7/11

メンコみたいな軽〜い大臣、なぜ作る?

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 子供のころの遊びはビー玉にメンコ、ケンダマに釘さし、鉄コマ、タガ回しなどだった。中でも常に身近に持っていたのはメンコだった。といっても、私の生まれた仙台地方ではメンコなどという上品な名前ではなく“バッタ”と言った。恐らく、力でバッタンと打ち込んで引っ繰り返すから、こう呼んだのだろう。図柄は大相撲力士の錦絵で、これで相撲取りの名前を覚えた。ちなみにビ一玉は“タマッコ”ケンダマは商品名の“日月ボール”と言った。いきなり長々と昔の遊びのハナシになったのは他でもない。7月5日に突然、辞任した時の目玉大臣である復興大臣の松本竜辞任劇にこのバッタを連想したからだ。

 いまどきの大臣のイスって、なんて軽いものになってしまったんだろう。かって「未は博士か大臣か」と青年の理想に置かれた人生の到達目標が2つともこんなにも軽くなってしまった。博士は医学で無尽蔵に作られたから仕方ないとしても、大臣は誰にでもなれるもんじやないポストであるのは、今も間違いない。なのに就任9日で朝、起き抜けに辞任の申し入れに首相官邸に出掛けるという身軽さだ。そして「岩手でキックオフ、3日でノーサイド」などと訳のわからんことをのたもう。それが1日でも早く復興して元の暮らしを取り戻したい大震災被災者が待ち焦がれた復興大臣の姿とあっては、怒鳴りたくもなろう、というもんじやないか。なんなんだよ、コイツは。誰がこんなくだらない人間を大事なポストの大臣にしたんじや!矛先はすぐ菅総理に向く。
 
 その菅首相サマは「恐らく日本憲政史上で初めての首相ではないか。自民党にも旧社会党系列にもこんなタイプのリーダーはいなかった」といわれる異質の総理大臣になっているらしい。その粘り腰が、だ。“断末魔”と言われて退陣を表明した首相が閣僚人事に踏み切るという大暴走に、日本の現在を見据える大局観のカケラすら感じられない。見えてくるのは単なる恨みを晴らすための「意趣返しの人事」。それが極わまったのは、副総理を要請して断られたが首相補佐官にした国民新党の亀井静香氏の起用だ。そのココロは、いちばん心を委ねられるハズの女房役である枝野幸男官房長官が「菅おろし」に回ったため、新しく亀井用心棒を抱えて官邸の中での身を守るラインを作ったことらしいのだ。野党自民党があまりにもだらしがなく首相から引きずり下ろせないどころか、与党民主党内でも寄ってたかって引きずり下ろし騒動。それから身を守るため大臣すげ替えをやり続ける首相…日本って、こんな国だったのか。(2011・7・10)






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