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再び、高齢者の方向に向いてきた

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 最近はテレビの番組に面白いものが少ない。不景気でテレビ局の番組制作予算が極端に削られているせいか、ギャラの安い“芸無し芸人”によるドタバタ劇(今はこんな言い方も無いか)や、くだらない大食い番組、さらには視聴者から集めた珍百景の写真などでごまかしている。それとも、こんな番組でも若い世代には大受けで、こっちが年寄りになったから面白くもないのか。確かに年齢によって、同じギャグでも面白さが異なってゆくのかも知れない。この辺は心理学者に聞くか、ベテラン落語家の経験談でも拝聴するしかなかろう。
 
 さて、今回はこんな若者と高齢者の笑いの格差を論ずるつもりはない。最近のテレビ・コマーシャル(CM)で気付いたことがあるので取り上げようと思ったのだ。コンビニ7-11のコマーシャルで、小さいパックのお惣菜の宣伝がよく流れるようになった。お年寄り夫婦が晩ご飯で7?11で買ったお惣菜を分け合ってうまそうに食べるシーンのCMである。「なるはど、高齢者には少量でいいから、おいしいモノを便利に手に入れるのが一番か。となるとコンビニは高齢者にとってこそ、便利だったのか」と思わせるシーンだ。待てよ、こんなシーン、前にも見たなアと思い巡らしたらアッタアッタ。もう10年ぐらい前になるか、大好きな女優吉行和子が演じたコマーシャルで「お年寄りにこそ、便利だったんだワ」というセリフで有名になったコンビニCMがあったっけ。それが今になって再びよみがえってきたらしい。時代は繰り返す、か。
 
 こうした高齢者向けの商売はいろんな所で顔をのぞかせる。ヨークベニマルなどスーパーの食品売り場には2、3人向けの少ない量のパックが並べられるようになった。高齢者夫婦を意識したものだろう。「時代は超高齢化の世に」と政治家も学者先生もジャーナリストも簡単に口にするが、それに伴うキメ細かな行政というか施策は、はかばかしくない。商売人の方が先回りして高齢者の意向、好み、くらしを読取り儲けに繋げようと懸命だ。そこで、前から主張していることを、ここでもうー度、呼び掛けたい。それは「県や市町村の行政として、40年前に造成・販売して好評を博した住宅団地施策の裏打ち施策をやってほしい」ということだ。40年前に県が売った住宅団地は今、老人夫婦または1入幕らしのやもめ(寡婦)住宅団地と化している。そこに老人団地対策の手を差し伸べて頂きたいのだ。生きがい作りから不動産の処分、老人の最期の看取り、家族関係の調整まで。土地を売った報い(?)後始末をぜひ。(2011・8・24)






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