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よかったんじゃ、ないか…この人で

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏


 野田内閣がスタートを切った。9月2日の金曜日は朝から、なんか身体が冴えなくて、うずうずしながら居間のテーブルにへばり着いたまま、野田佳彦内閣の組閣を一部始終テレビで眺め夜の記者会見までジックリ聞いて過ごしてしまった。考えてみたら、組閣をこんなにゆっくり見守ったことはなかったような気がする。福島民報の記者時代はいわば政治部だったから、極めて重要な仕事の一つだったハズだが、紙面作りに終われて落ち着いて官邸の様子を見守ることは無い。新聞社を離れたら、今度は仕事でなくなったのだから尚更だ。

 さて、その感想なんだが正直言って気に入ったね。野田さんの話は筋が通っていて分かりやすい。何の問題でもよく意味が分かるのだ。これまでの総理大臣、特に直近の2氏に比べたら月とスッポンだね。KANなんていう人は何を言っているのか半分しか分からない。分かっても、それをどうするのかがサッパリ分からない。唐突にカタカナ言葉で「ストレステスト云々」などと言い出すもんだから前後の脈絡が繋がらないのだ。その前任の方などは、自分が嘘つきハトの親玉だったのに、後継者をペテン師呼ばわりした人だから最初から受け入れられる人物じゃない。その点、野田さんは平易な言葉で意味がこっちの脳ミソにも沁みてくるのだ。これが“ドジョウ語”というもんなんだろうか。
 
 第一、首相になっての第一声とも言うべき初の記者会見(9月2日夕)で、開ロー番に原発事故の収束を取り上げて「福島の再生なくして、日本の再生なし」と高らかに言い切ったことは拍手喝采だ。そして、それに続く所信表明は増税含みの財政運営にしても、停止中の原発の再稼働問題も、衆院解散時期も外交も、一字一句納得がいった。テレビの解説でメシを食っている連中は、人と違ったカツコイイ発言をしなくてはメシのタネにならないから、いろいろな評価のコメントを出して来るんだろうが、野田さん、そんなのにへコへコしちやダメだヨ。いまの所は間違ってはいないんだから。気配りした人事といい、久しぶりに安心して見守って応援できる内閣、政治家が出てきたような気がしてならないのだ。この野田さんは松下政経塾の塾生。過去に「松下幸之助さんは泣いているんじやないか。政経塾生が育たないんで」と言われたが、今度の内閣で「古いスターから次のスターヘ移行している時期のように感じる」というコメントを見かけた。地下の幸之助さんが「ワシの狙いは聞達ってはおらなんだワ」と喜ぶような日本再生・福島再生の礎になって欲しいネ、ノダさん。(2011・9・9)






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