市民のページ

これじゃおしんも“泣き”ますよ!

 NHKのドラマ「おしん」が今度はイラクで放送されるという。世界の59の国と地域で“泣かせた”おしんが今度はイラク国民の励みとなって復興に一役買うことは間違いないでしょう。“辛抱”することの大切さは、モノ余りに育った日本人にも言えることだけど、モノのないイラク国民には別な意味での“辛抱”を教えてくれるかも知れませんね。

「おしん」がテレビ放送されてすでに20年、それでもNHK・BSの再放送はお年寄りはまだまだ人気が高いようです。モノのない時代に生まれた皆さんにとって、生活が苦しかった時代は、いまとなれば良い思い出として映るのかもしれません。私たちもモノの大切さや人間の心の温かさをもう一度取り直す意味でも、見る価値はありますね。

 先日、「おしんの生家」を訪ねました。目的は山形県が10月4日から13日までの10日間、「国民文化祭・やまがた2003」を実施した中で、中山町は「お香の文化フェスティバル」をあの柏倉九左エ門家(建築大工業協会の旅参照)で開催しました。あまりの古民家の素晴らしさに“お香”の体験も兼ねて再度訪れたのです。

 その足で「おしん」の撮影場所ともなった生家を見学しましたが、その荒廃振り(もしかして、演出?)にはがっかりして帰ってきました。茅葺きの屋根も3年前にやっと整備されたとかで、外観は何とか見られたのですが、家の内は最近になって人が見学したという雰囲気はなく、雑然として観る影もありませんでした。

 近くの農家の方が、なんとか戸を開けてくれたので、中を写真におさめることができましたが、これだけ世界の「おしん」になったのですから、県も町ももっと整備に力を入れて欲しいものです。古民家もそうですが、人がそこに住んだり、出入りすることで家は生きることができるのです。人がいないということは家も死んでいます。案内板も途中切れ々で、分かりづらかったのも気になりました。これじゃ、おしんちゃんも“泣き”ますよ。(10.22)