市民のページ

オイ!わが家の娘は大丈夫か〜。

 福島県はインターネット上の有害情報から青少年を保護するため「青少年育成条例」に努力規定が初めて盛り込まれ、民間に協力を呼びかけたばかり《写真=福島民報11月5日付》だが、所属するある会合で、ケータイやパソコンによる出会い系サイトによる低年齢化被害の実態について専門家の講演を聴く機会があった。講師は桜の聖母短期大学非常勤講師であり情報アドバイザーでもある加藤竜哉氏。「娘は被害者、あなたは加害者」というタイトルに娘を持つ同世代の会員には何とも複雑な気持ちで聴き入った。
 まさに被害者の父にも成り兼ねなければ、加害者にも成り兼ねない言わば、「スケベ、オヤジ!」の世代である。だから話しの端はしでドッと湧く訳のない笑いは、誰にでも潜む“スケベごころ”が顔を出した瞬間なのか、それとも気持ちを見透かされた故の照れ隠しかも分からない。講師の加藤氏さえ「研究はしますが、私はやってませんよ〜」との弁解にもどっと湧くのである。

 そんな和みについ「出会い系にアクセスしたことある?」「いや!一度もないけど・・あるの?」と言った会話がどこからともなく囁かれる。だからと言って、ケータイやパソコンにアクセスできる年代とは思えないが、興味津々なのは誰でも同じである。だだ、ケータイもパソコンも出会い系サイトまで辿りつく前にギブアップする年代であって、仕事でどうしてもという人以外にパソコンを毛嫌いする世代である。ケータイに至っては「電話をする」か「電話を受ける」機能しか知らないという人が実に多い。講演会や会合などで「ケータイは切るか、音のでない設定に願いま〜す」というアナウンスが入っても“マナーモードの設定”ができないため受信音とともに場外に慌てて飛び出すのも、この世代が圧倒的に多いのである。

 こうした年代を親に持つ『娘世代』にとって、ケータイやパソコンの世界にのめり込んでも親は何にも気づかず、ただ「何でこんなに使用料がかかんのよ〜!」と請求額を見て唖然とするばかり。娘は「友達と長話しが多かったから〜」くらいではぐらかすのだ。出会い系サイトの世界はまさに密室の世界である。加藤氏によれば、これらに係わる事件は全国で一日30件起きているという。そのほとんどは県内も同様に14歳から18歳の中高生の女子に集中しているという。さらに低年齢化し、数年後には小学生の犯罪と妊娠が多発すると警告する。情報化社会が進めばさらに便利になるが、その反面犯罪も増えるのが実態である。親の知らない世界で娘はケータイに「私とHしてくれる人いませんか?」とか「お小遣いくれれば、お茶してもOK!」というメールを送り続けているというのである。まさに親は娘にとってただのケータイ使用料を払ってくれれば良い存在に過ぎない。

 “マナーモード設定”もロクにできない親ではモーいられない。少なくても出会い系サイトに対する知識とその仕組みくらいは学ぶ必要がある。例え娘に「使用目的」をはぐらかされても、その先にある落とし穴や被害、さらに犯罪に発展することを教え込まなくては、親の責任は果たせない。もっともっとIT社会に目を向ける必要があるのは親の方である。「こんな年になってパソコンやインターネットなんてやってられないよ!」なんて言って変に威張ってはいられない。加藤氏の言葉を借りれば、親が援助交際は“なぜ悪い”のかという答えを持ってないのが現実で、こうした問題に対し親は『凛とした態度』で娘に対応すべきだと警告を促す。さらに、「女子中学生で¥○で会ってくれる人いませんか」(51歳・会社員)とか 「女子中学生で僕とHしてくれる人いませんか?」(24歳・会社員)など、実際に書き込まれた実態を加藤氏は報告している。せめて“スケベオヤジ”といわれる50代であっても、サイトに書き込んだり、応じたりしない、「凛とした態度」でありたいものだ。でかいこと書いちゃったけど、オイ!我が家の娘は大丈夫か〜。(M2003.11.28)