市民のページ

平和を維持できるのは教育だけ

 皆さんはルワンダ共和国をご存じでしたでしょうか。恥かしながら小生はまったく知識がなかったのです。先日、所属する会合ではじめてカンベンガ・マリールイズ女史にお会いしました。福島市に住んでいれば、マリールイズさんを一度や二度はテレビで拝見していましたが、それは“悲劇の人”というイメージしか持ち合わせていませんでした。
その女史の講話をお聴きして、わが日本、わがマチ、わが家、平和で幸せな日々を再認識した次第です。女史は「私たちの国で内戦が起きなければ、日本の人々はルワンダという国を知ることはなかったはず」と前置きをし
て、国内に起きたクーデター、侵攻、大統領暗殺、大虐殺など戦火を生きた日々、日本に留学した日々、そして再来日の現在と重ね合わせて話し出すと、会場はいつしかマリールイズさんの世界に引き込まれていったのです。
 話しの中に、日本の80歳になるおばあちゃんが新聞を読んでいる姿にビックリ、いつか「なぜ読めるのか」を聞きたいと思ったことや、子どもが日本の学校に入学できるということにまたビックリ、そして学校でお昼に給食を食べられることの幸せを実感したとのことでした。それも食べるという行為だけではなく、戦火を逃れずにゆっくりと静かに食べられるという“平和”な日本の生活に感謝したということでした。朝起きると、「今日は生きていられるのか」思い、夜になると「明日まで生きていられるのか」と思い逃げ惑う日々を振り返っては、何度も「平和を維持できるのは教育だけ」と力説する女史に、教育がいかに「国づくり」に大切なことかを思い知らされました。どんなにお金を払ってでも教育を受けることの大切さと、教育は国の財産、自分の財産だというマリールイズさん。今の日本が平和を維持できているのも、国民の高い教育にあることを学んだ次第でした。当たり前のことが、当たり前に受け止められないほど荒廃してしまった現在の日本。今一度、先人の教育を見習い、学ぶことが、明日の日本を救えるのではないかと思うと胸が熱くなりました。これって平和な日本人の甘ったれなのかもしれないですね。お話しの後に握手を交わしたマリールイズさんの手は、母にも似た柔らかな感触でした。いま母国ルワンダに学校を建設するという意欲を生き甲斐に日本の生活を送るマリールイズさんでした。(04.9.25.M.T)

■NPO法人ルワンダの教育を考える会
http://www.rwanda-npo.org/
■ルワンダ共和国ホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/rwanda/